SCRAPが運営するリアル脱出ゲーム、その平均的な成功率は「10%」と言われています。リアル脱出ゲームはその難易度の高さがヒットの要因の一つともされています。
それゆえ、脱出成功は「一握りのチームのみが得られる栄光」とまで言われるほど難しいもの。とはいえ、毎回毎回「脱出失敗」では心が折れてしまいます。
今回は、そんな脱出ゲームで「一度は成功したい!」「もっと成功率を上げたい!」と考えている人に向けて、脱出成功に役立つ「失敗する人が抱えている特徴」を3つお伝えします。
脱出ゲームで失敗する人が抱える3つの特徴
結論からお伝えすると、脱出に失敗する人の3つの特徴はこちらです。
①序盤に時間を掛けすぎ
②探索が苦手
③前説を聞き流している
「なぜ失敗するのか?」を知ることができれば、逆に「どうすれば成功できるのか?」に気づくことができます。
それでは、それぞれ具体的な内容とその対策について解説していきます。
①序盤に時間を掛けすぎ
一つ目の特徴は「序盤に時間を掛けすぎ」です。脱出ゲームには制限時間があり、ほとんどが「60分」です。
「60分」は、ぼ〜っと過ごすには「長い」ですが、ゲーム時間としては「とても短い」です。
何よりプレイヤーは「そのゲームの終わりがどこにあるか知りません」。例えるなら「ゴールの見えないマラソンを60分で完走しろ!」と言われてるような状態です。
一つのゲームにどれだけの謎が用意されているかは分かりません。謎を一つ解いたと思ったら、また次の謎が出てきます。そんな状況で、のんびり時間をかけて謎を解いてる余裕はありません。
「終盤に時間を残せないまま、十分に考えることができずに失敗してしまう」。これが失敗する人の基本パターンと言えるでしょう。
この問題への対策は「スピードアップ」ですが、そのために最も大事なことが「チーム内での役割分担」です。「役割分担」には、次の2つの考え方があります。
①謎単位での役割分担
②得意分野による役割分担
①謎単位での役割分担
チームで挑戦するのであれば、謎ごとに分担するのは常に大事なことです。1つの謎を大勢で解いていては、時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
②得意分野による役割分担
意外と難しいのが「得意分野」で役割分担をすることです。
もし「覆面算」などの計算問題があれば、「計算が得意な人」が解いたほうが確実に早いです。これは「漢字」「英語」「パズル」など、どのジャンルの問題にも言えることです。
「漢字が得意」「計算が得意」「パズルが得意」など「あらかじめ自分を含めたメンバーの得意分野を把握」しておけば、個々のパフォーマンスを最大限に発揮することができ、スピードアップにつながるでしょう。
「自分はどんな謎が得意か分からない!」という人は、SCRAPが年2回(春・秋)開催している「謎解き能力検定(通称:謎検)」を受けることをオススメします。
謎検にはさまざまなタイプの問題が用意されています。
私自身も謎検で「立体パズル」が苦手と自覚できました。それ以降、立体パズルが出てきたら、すぐにチームメンバーに託すようにしています。
受検するほどではないという人も、擬似的に試験を体験できる「謎検 対策問題集」もたくさん出版されていますので、それらを解いてみるだけでも十分オススメです。
②探索が苦手
二つ目の特徴は「探索が苦手」です。
ルーム型限定の話ですが、どんなに謎解きが得意でも、ヒントや問題、アイテムが見つからなければ、そもそも謎を解くことができません。
読者の方の中にも、「六角レンチの探索に時間を取られた…」「あのヒントが見つかっていれば…」という苦い経験をした人がいるのではないでしょうか?
ルーム型においては、「探索を制するものがゲームを制する」といっても過言ではありません。それだけ大事な「探索」ですが、これにはしっかりとした「コツ」があります。
探索のコツについては、こちらの「【3分でわかる】脱出ゲームの探索が上手くなる3つのコツ!!」という記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
③前説を聞き流している
最後の特徴は「前説を聞き流している」です。「前説」とは、ゲーム開始前に司会が話す内容のことです。
「ゲームスタート!」の合図があってから本気を出す人が多いですが、実はゲームは「60分のタイマーが動き出す前」にすでに始まっています。
この「前説」の中には「ゲームの成功条件」だったり、「大事なヒント」が含まれていたりすることが多いです。これらの説明が、謎を解くための「重要な要素」であることは言うまでもありません。
「司会の言葉をしっかりと聞くこと」。これを疎かにしていては、成功への道は遠いでしょう。
しかし、しっかり聞いていたとしても、それを60分間頭の中で覚えているのは、なかなか難しいです。
そこで大事なことが「メモの活用」です。多くのゲームで「メモ」は用意されていますので、それを活用していきましょう。
もし前説中にメモが取れない場合も、ゲームスタートと同時にメモを残しておきましょう。謎解きに詰まった場合はそのメモを振り返ることで、打開策を見つけることができるはずです。
まとめ
脱出ゲームに失敗する人が抱える特徴として、次の3つを挙げました。
①序盤に時間を掛けすぎ
②探索が苦手
③前説を聞き流している
それぞれの対策は次のとおりです。
①序盤に時間を掛けすぎ
→自分とメンバーの得意分野を把握し、役割分担をすること
→得意分野の把握には謎検がオススメ
②探索が苦手
→探索のコツを知り、実践すること
③前説を聞き流している
→司会の言葉をしっかり聞き、メモに残すこと
これらの対策を少しでも意識できるようになれば、脱出成功への道もグッと近くなるでしょう。
一握りの人しか体験できない「脱出成功!」という「最高の体験」を、ぜひあなたも味わってみてください。
今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!