こんにちは。謎解きブロガーのハルです。
「謎解きの作り方」シリーズでは、「謎解きは誰でも作れる!」をコンセプトに「謎解きの作り方」を紹介しています。
今回取り上げるテーマは、日本語の基本である「五十音」を使った謎解きです。
- 自分で謎解きを作ってみたい人
- 謎解きの作り方で悩んでいる人
- 謎解きのネタを探している人
後半には謎解き作りの練習パートもあるので、一緒に謎解きを作っていきましょう。
また、謎解きは「作る派」より「解く派」という人も、「謎解きの作り方を知ること」=「謎解きのパターンを知ること」=「謎解きが解きやすくなること」につながります。
より「謎解き力を高めたい人」という人にも、参考になる内容ですので、是非ご一読ください。
1.五十音の謎解きは”2種類”ある
謎解きの作り方を紹介する前に、まずはお試しで謎解きを1問出題します。いったん手を止めて考えてみてください。
答えを見る
五十音の文字を当てはめて、①②③④の順に読むと、答えは「もちつき」。
前回紹介した「曜日」を使った謎解きと同様、「五十音」も「誰でも知っているもの」として、謎解きに使われることが多い題材の一つです。
そして「五十音」を使った謎解きには、“2種類”のパターンがあります。
①五十音”表”を使った謎解き
②五十音”順”を使った謎解き
それぞれについて見ていきましょう。
①五十音”表”を使った謎解き
はじめに、五十音には「五十音表」という表があります。
とてもシンプルな表ですが、冒頭の謎解きのように使われるパターンが多いです。
しかし、この五十音表を使った謎解きを作るときには、守っておきたい2つのことがあります。
・「や行」「わ行」「”ん”の下」の黒マスの表示
・「濁音」と「半濁音」の表は載せない
一つ目の「や行」「わ行」「ん」の黒マス表示については、や行を「やいゆえよ」、わ行を「わゐうゑを」や「わ■を■ん」とする表もありますが、基本的に、謎解きで使う五十音表は以下のとおりに表記します。
表の一部だけ出して「五十音表であることを推測させながら解かせる問題」もありますが、そのような問題もこの表記を前提としています。これ以外の配置で謎解きを作った場合、不要な誤解を受けてしまう可能性があります。
そして、二つ目の「『濁音』と『半濁音』の行は載せない」については、一般的な五十音表と同様、謎解きでも五十音表は清音(濁らない音)の部分しか使いません。
もしも答えに濁音を含む場合は、答えのほうに「゛」「゜」を付けることをオススメします。
たとえば「ざぶとん」を答えにするのであれば「答えは①゛②゛③④」とします。
②五十音”順”を使った謎解き
次は「五十音順」を使った謎解きです。
たとえば次のような問題です。
答えを見る
答えは「いか」
この問題では、五十音の「順番」を利用した謎解きになっています。
【謎解きの作り方】暗号編でも紹介している「シーザー暗号」と同じ仕組みですが、これは五十音順を「1つ後にずらす」ことで解けます。
この五十音順を使った謎解きにも、守っておきたいことが一つあります。
・2個以上の例を挙げて、ルールを示す必要がある
もしも例が一つしかない場合、別の解釈によって、別のルールが生まれてしまう可能性があります。そういった別の解釈を生まれないように、2個以上の例を挙げてルールを固定することが大事です。
た問題では2個以上の例を挙げて「どれだけずれているか?」のルールを示す必要があります。
2.謎解きを作ってみよう
それではここでいくつか「五十音」を使った謎解きを作る練習をしてみましょう。
【練習問題①】
五十音表テンプレートのマスに丸数字(①〜)を入れて、
3〜5文字の答えができる問題を作ってください
※五十音表テンプレート(Googleスプレッドシートが開きます)
テンプレートは下記リンクを参照しながらコピーしてください。
https://blog-and-destroy.com/4259
答えを見る
【解答①】
実際に作ることができれば、何でもOKです!
これで「五十音”表”」の謎解きを作ることができました。
つづいてはこちら。
【練習問題②】
五十音順で5つ後にずらしても言葉になる「2文字の言葉」を2組以上見つけてください。
例:足(あし)→価値(かち)など
答えを見る
【解答例②】
・青(あお)→過去(かこ)
・牛(うし)→口(くち)
・猫(ねこ)→臍(へそ)など
これを考えることで「五十音”順”」の謎解きも作ることができます。
もし、これをそのまま謎解きにするなら、解答例の中から二つを例にして、もう一つの右側を「??」にする、という問題がすぐ作れます。
「五十音」を使った謎解きはシンプルながら、工夫次第でさまざまなパターンの謎解きが作られるのが一つの特徴です。
たとえば、SCRAP主催の「謎解き能力検定(謎検)」でも、毎回形を変えながら数問出題されています。
3.まとめ
ここまで「五十音」を使った謎解きの作り方をお伝えしてきました。
以下、まとめです。
- 五十音には”表”と”順”を使った謎解きがある
- 五十音表には決まった表記がある
- 五十音順で文字ずらしを使う場合は、例を2つ以上示すこと
- 謎検では最頻出ジャンルの一つ
「五十音」を使った謎解きは、何年経ってもバリエーションが尽きないくらい、可能性のあるジャンルです。
工夫次第でさまざまな謎解きが作れるので、是非皆さんも「五十音」を使った謎解きにチャレンジしてみましょう。
最後に、これまで当サイトに掲載した「五十音」がベースの問題をまとめましたので、ぜひ解いてみてください。
今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!